審査結果
発表しました
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※巡回展・白濤会・明日の白日会展
審査所感
絵画部

第102回展の白日会は「研究団体」の初心に返りつつ、未来に向けて新しい一歩を踏み出すことになりました。今回は応募者数234名(応募点数248点)、入選は191名(192点)で、応募者中の82%が入選しました。なお新規の応募者が69名あり、大変嬉しく思いました。このところ応募者の減少傾向が続いていますが、作品の質的水準は上がってきているように思います。そうした応募状況ではありますが、今回の第102回展は、応募作品レベルが近年中最も高いと感じました。また作風はモダンアート的というよりは、ビジュアルアート的な写実表現による精密で技術力が高い作品が多くみられました。今回、その代表的な作風とも言える2名の方が白日賞を受賞されました。共に20代と30代の女性で、若い世代の新鮮で意欲的な絵画観に魅力を感じました。一般佳作賞の6名は、最若年の方が20歳、最高齢の方が65歳、平均年齢は43歳、それぞれに意欲ある完成度の高い作品でした。もちろん応募作は全て厳正公正に審査されております。「会賞」の審査方法の詳細は授賞審査方式も含めホームページに掲載されていますので、よろしければご参照ください。また惜しくも受賞とならなかった作品には、キャプションに「賞候補」というシールが貼られています。一般応募の方は白日賞と一般佳作賞が対象、会友と準会員の方々には奨励賞が対象となっています。どの賞候補も力作に満ち、また当会の評価傾向が見られますので、ご来場の際は賞候補の方々の作品にもご注目ください。また受賞とならなかった入選作も、会友・準会員・会員をも凌ぐ作品も多数あり、展示会場全体をご鑑賞いただければと思います。
※なお、特別賞と法人寄託賞の審査は3月17日となり、同日夜にホームページで発表いたします。
令和8年3月13日 絵画部 常任委員会
彫刻

全体として、大作は多くはないものの素材、テーマともバラエティーに富んでおり、刹那をとらえようとモデルや対象に真摯に向き合った良作が多かった。
初出品3点を含め、若手の力も感じ、今後に期待のもてる内容だった。
吉田三郎賞、齊藤隆さん「蝶の如く」はブロンズの頭像で、ブロンズの吹きっぱなしの色が変化する素材の生命感を感じさせ、蝶のバレッタが洒落ている誠実な作品であった。
白日賞、ヒロ忠之さん「胎児の夢」は、たくさんの夢が集結して人体に昇華されていくようなエネルギーに満ちたフォルムで、生命感を感じる大作であった。
彫刻部審査主任 山本 眞輔
賞・授与理由
内閣総理大臣賞
作者名 亀山 裕昭 (白日会会員)
題名 「Mellow & Yellow」
細密写実は、通例、人物か静物と決まっているが、風景をもって細やかに観察し、過不足ない描写を行っているのが善さとみた。中心は赤い屋根に黄の板壁の家で、脇に緑樹があり、色のとり合わせも要領を得ている。それだけでなく、水溜りに反映させていて、さり気なく、手を混んでいて、構図作りは周到。しかも、いかにも細密といった感じがなくて、青空の下、晴れやかな明るさに満ち、重くなっていないのも善さの有力な一因と思う。
瀧 悌三(美術評論家)
文部科学大臣賞
作者名 長谷川 晶子 (白日会会員)
題名 「優しい時間」
全体的にバランスの取れた、雰囲気のある作品である。柔い陽光が風景に効果的に表現され、目に見えぬ空気感、大気の気配を感じさせる。色数を抑えたトーンも心地良い。てらいの無い自然体で制作に臨んでいる事が感じられる。総じて作者の風景への親近感とそれを表現する技術がかみ合い、レベルの高い作品であり、文部科学大臣賞にふさわしい作品と認める。
土方明司(川崎市岡本太郎美術館館長・武蔵野美術大学客員教授)
SOMPO美術館
作者名 宮本 絵梨 (白日会会員)
題名 「ZONE」
「ZONE」と題されたこの作品は、一見寝覚めの悪そうな夢で見た異界の趣である。しかしそのような表現効果以上に、本作は、作者が心の根底と対話し続け、描き消し削りまた描きと絵具の層を重ね、この異世界感覚が作者の体感と共に生み出されている感を強く受けた。若き作家の、言葉にならぬ何ものかの深淵に迫ろうとする、挑戦的かつ意欲的な作品として、SOMPO美術館賞に推した。
絵画部 常任委員会
