一般出品審査についての詳細
白日会の審査(絵画部・彫刻部)
白日会の出品規定には号数制限がありません。※1 テーマに応じた適切なサイズを望んでいます。美術公募団体の真義は「審査と展示」にあると心得、伝統的に当会の審査会は大きさに関係なく作品の質で評価していく姿勢を貫いています。
白日会では既に「白日会の審査と展示、選抜の方法」が、ホームページ上、目録と図録、会場パネルにおいて公開されております。
なお、94回展以降の出品者数と入選者数、95回展以降は審査所感を含め、ホームページ上で公開されております。決して入選し易い状況とは言えませんが、白日会の審査会は公正真摯に審査に臨む所存ですので、皆さんの意欲作の出品と挑戦を期待しております。
※1 絵画は大きさに制限はありませんが、彫刻は1 ㎡当り1.2tまで。
一般出品者の入落審査(絵画部)
一般出品の審査は全作品が一点ずつしっかりと見られ、参加審査員の過半数の挙手と審査委員長の承認により入選と落選が決定します。(以下「過半数ジャッジ」と呼ぶ)
※過半数とは、17名の審査員なら9名が過半数、16名でも9名が過半数となることが原則です。
※審査委員長の承認とは、審査委員長が挙手の結果に疑問がある(入落いずれも)場合のみ、審査委員長が発言し理由を述べます。また時より審査員からの発言もありますが、あまり多いことではありません。その後必ず「過半数ジャッジ」で結果を決定し、審査員長が納得すれば決定となります。
※白日会は最大2点の出品ですが、審査会では2点同時に審査されます。その時2点入選と1点のみの入選が過半数の挙手と審査委員長の承認により図られ、その内どちらか一方を展示するかを同様の方法でジャッジします。
※なお、審査時に司会が読み上げる出品者の項目は、出品番号(搬入時の整理番号)、在住県名 氏名、作品題名、生まれ年、年齢、初入選回展、応募歴、入選回数、受賞歴、他、です。記入漏れの場合は読み上げません。
またその時に過半数に至らない作品に関しても、審査員の内1名が「保留!」と声をかけると、「入落保留作品」として、全ての一般出品者の上述の審査の後に再審査されます。
※保留作品の再審査は、「保留!」と声掛けした審査委員より保留の理由が述べられる場合があります。保留の再審査も前述同様の「過半数ジャッジ」により決定されます。
このようにして白日会の全一般出品の入選と選外が審査を経て決定され、その後、出品者へ郵送で通知され、ホームページにて入選者が発表されます。
※彫刻部の審査については準備中です。
一般出品者の授賞と推挙の審査(絵画部)
入選が確定した直後に、審査員の内1名が「候補!」と声をかけると、受賞か推挙の「候補作品」としてまとめられ、後に受賞と推挙の候補作品となり審査を受けます。
作品は一点ずつ「賞候補」となるか、「推挙」となるかの、2項目それぞれに「過半数ジャッジ」を行います。その時「候補!」と声掛けした審査員から、候補理由が述べられる場合があります。そして賞候補としてのみ残るもの、推挙(会友)が確定する作品、賞候補として残り推挙が確定するもの、どちらともならず入選のみとなる4種が決まります。
この時点で、本展覧会での会友推挙が確定します。(なお、準会員推挙と会員推挙も、会友推挙同様の「過半数ジャッジ」により決定されます。)
入選が決定した直後の「候補!」の発生で「候補作品」として残り、そこから前述の「過半数ジャッジ」を経て「賞候補」となった作品は、会友の審査から賞候補となった作品と合わせて、審査会場に一同に並べられます。
「会賞」としての最高賞である「白日賞」は、一般出品と会友の作品から選ばれます。一般佳作賞は一般出品の中から選ばれます。
審査会場の壁に並べられた作品の前に、出品票を置き、その上に各審査員に配られた付箋(例年数枚)を各審査員それぞれが、授賞に値する作品と思われる作品に投票します。
その得票数数を高い作品を集めて並べ直します。その後審査会はディスカッションや意見交換など行います。
※例年候補絞り込みの点数に合わせて得票数の基準を調整します。なお絞り込まれた上で、再び付箋による投票を行う場合があります。
次に本年度の「白日賞」に相応しいかどうか審査員長を中心としたディスカッションを行い、挙手もしくは付箋による投票を組み合わせながら、本年度の「白日賞」(1名~2名)と「一般佳作賞」(数名)を決定します。
※副賞もこの時に決定されます。
※なお、会友が対象となる「会友奨励賞」、準会員が対象となる「準会員奨励賞」、会員推挙者が対象となる「富田温一郎賞」は、一般出品者の賞選定を終えた後、同様の方法で授賞の審査が行われています。
なお、陳列日において作品が壁に展示された段階で、特別賞と法人寄託賞の選定が行われ、展覧会初日午前中にて、巡回展選抜と選抜展への選抜者が選出されます。
一般出品者が対象となるものは、特別賞の中の、内閣総理大臣賞と文部科学大臣賞、そして法人寄託賞です。また巡回展と明日の白日会の選抜の対象となります。